トヨタ スープラ ヘッドライトクリア剥がれ&黄ばみ除去
今回はトヨタスープラのヘッドライトクリア剥がれ&黄ばみ除去作業です。
愛知県一宮市から車両持込にて作業させていただきました。同じ愛知県とは言え端から端なので、高速道路を使用しても1時間半くらいかかります。
遠方からのご依頼ありがとうございました。
今回のスープラのヘッドライトは、ヘッドライトリペアは下地処理をしっかり行わなければ意味がないということを証明してくれています。
このスープラのヘッドライト、お客様が以前クリア塗装をされたそうで、純正のハードコートではなくそのあとから施工したクリア塗装の膜が剥がれてきていました。
ヘッドライト上部がクリア剥がれをおこしています。
注目の点は、クリアが剥がれていない部分です。
クリアの下から黄ばみが生じています。
これは、クリア塗装をする際下地処理を完全に行うことができておらず、ヘッドライト表面とクリア塗装の間から黄ばみが再発したものと思われます。
ですので、クリア塗装の膜が残っているところも下から黄ばんできています。
クリアの剥がれている境目です。
クリアの膜がめちゃくちゃ厚いです。
通常、普通のウレタンクリア―でヘッドライトを塗装した場合、クリアに入っているシンナーがヘッドライト素材のポリカーボネートを侵し、ソルベントクラックというひび割れをおこします。
これは中々の曲者で、ソルベントクラックを消すにはかなりの時間を要します。
今回はクリア塗装をしたにもかかわらず、運よくソルベントクラックは起こしていませんでした。
反対側もしっかりクリア剥がれをおこしています。
こちらも厚い膜です。
ただ、このクリア塗装、お客様がDIYで塗装したそうなのですが、めちゃくちゃうまかったです。
垂らすこともなくつるっと仕上がっていました。
それでは、作業を開始します。
まずは、この暑いクリア層を剥がしていきます。
おそらく、クリアを剥がしているうちに、黄ばみの劣化層もすべて除去できるのではないかなぁ、と期待をもって作業を進めます。
ザザっとペーパーを当てた状態、真ん中より少し下、クリア膜の境目がしっかりわかります。
この境目がなくなる=クリア層を完全除去となるのでひたすら削り落とします。
残すは左下部分のみ。
あと少しです。
近くで見るとこんな感じ。
黄ばみ層も同時に削っていますので、削り粉は黄色い状態です。
この後は、写真がありませんが、しっかりとクリア塗装をはがしたらそこからはいつも通りのヘッドライトリペア作業の開始です。
しっかりと黄ばみ層を除去し、下地を整え、透明感あふれる仕上がりとなるよう細かくペーパーの番手を上げながら下地を均していきます。
そして完成。
ヘッドライトのインナーがクロームメッキのため少し黒っぽく見えますが、透明感を取り戻した仕上がりとなりました。
クリア剥がれも完全に除去し、黄ばみ層もすべて取り除きました。
透明感もアップし見た目も格段に良くなりました。
クリア剥がれは、美観を失います。
ヘッドライトが劣化しているだけで車自体が古く見えてしまうので、意外と?ヘッドライトリペアは美観維持の重要なポイントかもしれません。
今回のオーナーさんはなんと女性オーナーだったのですが、ここまで走ってきてよかった。とうれしいお言葉をいただきました。
ご依頼ありがとうございました。
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