ヘッドライトスチーマー施工後にクラック・ひび割れ!原因と失敗した場合の対処法
ヘッドライトスチーマーでクラック・ひび割れが発生する原因とは?
ヘッドライトスチーマーを施工したあと、
「細かなひび割れが出てきた」
「施工直後はきれいだったのにクラックが発生した」
「スチーマー施工に失敗したかもしれない」
というご相談をいただくことがあります。
ヘッドライトスチーマーは、劣化したヘッドライト表面を研磨したあと、専用の溶剤を使用して透明感を復元する施工方法です。
一方で、施工後のヘッドライトに細かなクラックが発生したという事例もあり、**「スチーマーそのものが原因なのか?」「ジクロロメタンが原因なのか?」「下地処理に問題があったのか?」**と疑問を持つ方も多いと思います。
この記事では、実際に他店でスチーム施工を行ったあと約9か月でクラックが発生した20系アルファードの施工事例をもとに、カーゴシゴシの施工経験から考える原因や注意点について解説します。
施工前よりひどくなっちゃったヘッドライト
20系アルファードのヘッドライトリペア。
お預かり時にお客様からこんなお話をいただきました。
「9ヶ月ほど前に一度スチーム施工でヘッドライトリペアしたんだけど、すぐにこうなっちゃった。」
こうなったとは、こんな感じ↓↓



バッキバキですね。
「スチーム施工でヘッドライトリペアをするとすぐにクラックが発生する。」
ネットでもよく投稿されている話です。
2018年頃から瞬く間に日本中に広まったスチーム施工法ですが、主に二つの理由で導入を取りやめるショップさんが続出しました。
スチーマーを否定する人の主な理由
①溶剤の主成分がジクロロメタンを使用しているので危険
②施工後にすぐひどいクラックが発生するため綺麗な状態は一時的なもの
①溶剤の主成分がジクロロメタンを使用しているので危険
これは、現在でもスチーム系溶剤の主成分は変わっていないと思います。
ジクロロメタンは特化則という最高レベルの規制がかかっている溶剤になります。
使用時にはマスクや換気などいくつか気を付ける点があります。
ただ、これに関しては(当店の考えでは)、施工者がしっかりと安全対策をすればよいものだと思います。
ジクロロメタン使用=「そんな危険なもの使って!」ではありません。(あくまで当店の考えでは)
ジクロロメタンは、取り扱い時に適切な安全対策が必要な溶剤です。
そのためカーゴシゴシでは、施工者側が溶剤の性質を理解し、必要な保護具・換気などの安全対策を行うことが重要だと考えています。
「ジクロロメタンを使用しているから安全」「使用しているから危険」と単純に判断するのではなく、どのような環境・方法で取り扱うかが重要です。
また、カーゴシゴシでは安全面を考慮し、施工中のお客様の見学や、DIY施工を目的としたスチーマー溶剤の販売は行っていません。
「スチーム施工は体に悪い物質を使用して施工するから依頼するのをやめたほうがいい。」
これはもはや「何を言っているのかわかりません」状態です。
業務でジクロロメタンを使用する際にお客様に危害を加えてしまうとすれば、
・「施工風景を見たい」ということで近くで見学してもらう
・「DIYで施工したい」ということで注意喚起等をせず溶剤を売る。
この2点は、お客様にも害を加え迷惑をかけてしまう恐れがあるため当店では行っておりません。
②施工後にすぐひどいクラックが発生するため綺麗な状態は一時的なもの
これもネット上やSNSなどでもたくさん書かれています。
しかも一般ユーザーよりも業者(施工者)側の投稿が目立ちます。
当店にも施工業者から問い合わせがきたりするのですが・・・
「スチーム施工は下地処理をちゃんとしないとクラックが入りますよ。」
というと決まって、
「うちは○○番からしっかり下地削ってるよ!」
という答えが返ってきます。
○○番から始めればしっかり下地やってるって基準は何なのかな?という疑問がまず浮かびますが、そもそもヘッドライトリペアにおいて、ペーパーの番手で「ここから始めればいい」って基準自体がおかしな話です。
使い古した600番より新品の800番の方が削れるでしょうし、数十秒当てただけの600番より1時間何枚も使って削り続けた1000番の方が削れてるでしょうし。
「あんまり削るとヘッドライトに穴があく」という人がいますが、じゃあ穴があくまで削ったことがあるんですか?と。
ここの技術的な話は、お金をいただいて開催する技術講習で話すことなので詳しくは書けませんが、大事なのは何番のペーパーから始めるかではなくて、劣化したヘッドライトがどこまで・どのように・削ったら新品に近い状態のヘッドライト表面になるかということです。別に何番のペーパーを使おうが作業時間が長くなるだけなので、最終的にちゃんと削り切れていればいいのです。
ヘッドライトスチーマー施工後にクラックが発生する原因は?
今回のアルファードでは、スチーム施工から約9か月後にヘッドライト表面へ無数のクラックが発生していました。
カーゴシゴシではこれまでの施工経験から、スチーマー施工そのものだけでなく、施工前にどこまで劣化した部分を除去し、どのような状態まで下地を整えたかも非常に重要だと考えています。
ヘッドライトの状態は車種や年式、過去の施工歴、劣化の深さなどによって異なります。
そのため、「○○番のペーパーから始めれば大丈夫」というように番手だけで判断するのではなく、現在のレンズの状態を確認しながら適切な下地処理を行うことが重要です。
スチーマー施工後にクラックが発生した場合も、原因を一つに決めつけるのではなく、施工前の状態や下地処理、使用した材料、施工方法などを含めて確認する必要があります。
ヘッドライトスチーマーに失敗したら修復できる?
スチーマー施工後に、
「クラックが大量に発生した」
「施工前よりひどくなった」
「もう新品交換するしかないと言われた」
という状態でも、すぐに新品交換が必要とは限りません。
今回のアルファードのように、レンズ表面側に発生しているクラックであれば、現在の状態を確認したうえで再度下地処理を行い、リペアできる場合があります。
ただし、クラックの深さや過去の施工状態によって施工可否は異なります。
スチーマー施工後のクラックやひび割れでお困りの場合は、さらにDIYで削ったり再施工したりする前に、現在のヘッドライトの状態が分かる写真をお送りください。
カーゴシゴシでは、ヘッドライトの状態を確認したうえで施工可能か判断しています。
ヘッドライトクラック・ひび割れについて詳しく
ヘッドライトに発生するクラック・ひび割れについて、症状・施工方法・DIYでの注意点・実際の施工事例などはこちらで詳しく解説しています。
施工後









