ヘッドライトのスチーム施工で同時にコーティングもされる?

ヘッドライトスチーマー施工で「同時にコーティングされる」は本当?

原理から解説します ヘッドライトの黄ばみ除去で使用されるスチーマー施工。
近年では、 「スチーム施工と同時にコーティングされる」 「コーティング成分入りだから耐久性も抜群」 といった説明を見かけることがあります。
では、本当にスチーム施工と同時にヘッドライトへコーティング膜が形成されるのでしょうか。

カーゴシゴシでは、スチーマー施工の原理をもとに、その仕組みをご説明します。

スチーマー施工とはどのような施工方法?

ヘッドライトスチーマー施工は、専用液剤を加熱し、発生した蒸気をヘッドライトへ当てることでポリカーボネート樹脂の表面を一時的に溶かし透明感を回復させる施工方法です。
表面を研磨した後にスチームを当てることで、細かな研磨傷がならされ、透明感のある仕上がりになります。

スチーマー溶剤の主成分

一般的なスチーマー系リペア剤には、ポリカーボネートを溶かす成分としてジクロロメタンが使用されています。
ジクロロメタンには大きな特徴があります。
それは沸点が約40℃と非常に低いことです。
多くの有機溶剤の中でも、比較的低い温度で蒸発する性質があります。

なぜ「同時コーティング」が難しいのか ここが重要なポイントです。

仮にスチーマー液剤へコーティング成分を混ぜたとします。
液剤を加熱すると、最初に蒸発するのは沸点約40℃のジクロロメタンです。
この時点では、コーティング成分の多くはまだ蒸発していません。
つまり、ヘッドライトへ届いている蒸気の主成分はジクロロメタンであり、ポリカーボネート表面を溶かして透明感を回復させる働きをしています。
この工程だけでは、コーティング膜が形成されるとは考えにくいというのが、カーゴシゴシの見解です。

ではコーティング成分はどうなるの?

「コーティング成分が入っているなら、いずれ蒸発してヘッドライトへ付着するのでは?」 と思われるかもしれません。
しかし、コーティング成分が蒸発する温度まで加熱すると、今度はジクロロメタンがほとんど蒸発してしまいます。
つまり、 ポリカーボネートを溶かす成分・コーティング成分 この2つを同じタイミングで十分な量だけ蒸気化し、ヘッドライト表面へ均一に届けることは物性上難しいと考えられます。

コーティング成分は施工カップ内に残る可能性があります

コーティング成分が液剤に含まれていたとしても、蒸発しなかった成分は施工カップ内へ残っていきます。
実際に施工後のカップを見ると、成分が残留しているケースもあります。
そのため、 「コーティング成分入りの液剤」であることと、「施工と同時にヘッドライトへコーティング膜が形成されること」は別の話です。
この2つは混同しないよう注意する必要があります。

スチーマー施工後のヘッドライトは保護処理が重要です

スチーマー施工によって透明感は回復します。
しかし、施工後のヘッドライト表面は保護膜が十分ではない状態になるため、そのまま使用すると紫外線や熱の影響を受けやすくなります。
そのため、スチーマー施工後には、 ヘッドライト専用クリア塗装 プロテクションフィルム(PPF) 適切な保護コーティング などによってヘッドライトを保護することが重要です。

カーゴシゴシが考える理想的なヘッドライトリペア

カーゴシゴシでは、ヘッドライトリペアで最も重要なのは、 「透明にすること」ではなく、「透明な状態を長く維持すること」 だと考えています。
そのため、 劣化層を適切に除去する下地処理 ヘッドライトの状態に合わせた施工方法 リペア後の適切な保護処理 までを一つの施工として考えています。
見た目だけではなく、耐久性まで考えたヘッドライトリペアをご提供しています。